お金がない!困った時のために「カードローン」を味方につける
予定外の出費が続いてどうしても今月が乗り切れない!急な事情でどうしてもまとまったお金が必要になった!そんなとき、あなたならどうしますか?
周りに貸してくれる人がいれば、それが一番「簡単」に思えますが、知り合いとのお金の貸し借りは意外と面倒なもの。例え間違いなく返済できるとしても、「お金を借りた」ということでそれまでの人間関係が変わってしまう可能性がありますし、中には、お金を貸してくれと言っただけで、あなたに「ダメな人」との烙印を押してしまう人だっています。
そこで、知っておいて損がないのがカードローン。でも、安易に目に付いたローンを選んではダメ。カードローンには様々な商品がありますから、その特徴をよく理解して、あなたの目的に合ったローンを選びましょう。
金利?金額?緊急度?何を重視するかでローン選択は変わる
ひとくちに「カードローン」と言っても、その種類は様々です。「どこで借りても大して変わらない」と考えるのは間違い。自分の条件に合った借り方をしないと、返済に苦労するなど後になって困ることになりかねません。
まずは、自分の「条件」をきちんと整理し、それに合わせて様々なローンを比較してみましょう。
金利以外の条件を整理することから検討を始める
その条件の中でも、重視すべきは当然「金利」です。少しでも金利が低いに越したことはありません。しかし、金利は借り入れる条件によって変わります。
様々なローンの条件を見てみると「◯%〜◯%」というように記載されていますが、一般的に借入額が小さい時には「最高金利」が、借入額が大きい時は「最低金利」が適用されます。
また大まかな傾向として、銀行系のカードローンの方が消費者金融系のそれより金利は低く設定されています。しかし、どうしても必要でお金を借りなければならないなら、金利を先に考えても意味がありません。
まず、自分の条件に合っている「借りられる」ローンを探す。そして、その中で最も金利が低いものを選ぶ。現実的にはその順番になるはずです。
では、最初に考えるべき「条件」とはどんなものでしょうか?まず次の4つが挙げられます。
- いくら必要か
- いつまでに必要か
- いつまでに返せるか
- 使い途は何か
例えば、「車を買うため」や「子どもの教育のため」にお金が必要なら、手続きは多少面倒でも銀行の目的ローンを利用するのが金利的にも得策です。簡単だからといって、消費者金融で借りるべきではありません。まずは、使い途に合った専用のローン商品がないか、チェックしてみましょう。
また、「緊急で5万円必要だけど次のお給料で必ず返せる」なら、何よりスピードと手続きの簡単さを重視して、金利をそれほど気にすることはないでしょう。例えば、5万円を年利15%で借りたとすると、50,000円×15%÷365日×30日=617円。金利が多少違ったとしても、1か月で返済するなら数十円の違いに過ぎません。
このように、条件が整理できれば「どんなローンを利用すべきか」も自ずと選択できます。
ここからは、様々なローンのタイプをご紹介しながら、それがどのような「条件」にマッチしているかを説明していきたいと思います。
【参考記事】
緊急!即日!どうしてもお金が必要。今日中に借りられる会社はココ!
まずは自分の持っているカードのキャッシングをチェック
緊急にちょっとお金が必要になった時、まずは自分の持っているクレジットカードにキャッシング機能が付いているかどうか、確認しましょう。
クレジットカードのキャッシングは「すぐに利用できる」
もしキャッシング機能が付いていれば、新たにローンを申し込む必要がありません。ATMに行けば、すぐにキャッシングが利用できるはずです。
クレジットカードのキャッシング枠の金額は、カードごとに異なります。カードを作った際の審査で、キャッシング枠がいくらなのかが設定されているはず。信用度が高い利用者ほど枠も大きくなりますが、通常は20万~30万円に設定されることが多いようです。
キャッシング枠がいくらに設定されているかわからない時は、カードの利用明細に記載されているはずなので確認してみてください。
クレジットカードのキャッシングは「少額利用・すぐに返済」が基本
すでに持っているクレジットカードを使ってお金を借りられるわけですから、銀行や消費者金融に申し込むより気軽で簡単。しかし、幾つか注意すべき点があります。
クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠がありますが、キャッシング枠はショッピング枠の中に含まれます。
例えばショッピング枠40万円、キャッシング枠20万円のカードの場合、このカードで30万円の買い物をしていたら、キャッシング枠は10万円しか残っていません。逆にキャッシングを使って20万円を借りたら、ショッピング枠は20万円しか残りません。
使えるとおもっていたカードがわく枠がなかった、ということで困らないように、クレジットカードの利用状況はしっかり把握しておきましょう。
特に、ショッピングの支払いを「リボ払い」にした場合、金利が発生するため「返済額=利用可能枠」とはなりません。(ショッピングの一括払いの場合は金利は発生しません)キャシングの場合も金利がかかるので同様です。
しかもクレジットカードのキャッシングは、銀行のカードローンに比べて金利が高め。返済を分割にすると多くの金利を払わなければならなくなります。
【こちらの記事も参考に!】
お金がない時の支払いはどうする?クレジットカードの引き落とし
カードローン申し込みの注意点、不安だからたくさんはNG
次に、新たにカードローンを申し込む必要がある場合について、いくつかの注意点に触れておきます。
審査の基準は「きちんと返済できるか」の客観的判断
カードローンを申し込むと、それぞれの会社があなたの信用を審査します。基本的には「きちんと返すことができるか」を見ますので、収入や勤続年数、現在の借入状況、過去の返済遅延の履歴などが調べられます。
申し込みの際には、正しい情報をきちんと記載することがまず大切です。嘘をついても必ずバレます!
キャッシングの審査基準は、それぞれの銀行、消費者金融によって異なりますので、どのような状態なら大丈夫という統一的な基準が存在するわけではありません。同じ収入や借入状況でも、審査に通過する会社と、落ちる会社が出てくるのです。
ただしどの会社でも、ポイントとなるのは収入や勤続形態、そして勤続年数など、その人がどれだけ安定した生活を送っているかの情報です。これらのポイントが審査され、その会社が定めた審査基準を満たした時、審査合格となります。大まかな傾向としては、消費者金融の方が審査は甘く、銀行のキャッシングは厳しいと言われています。
余計なお金は借りない、金額が小さいほど審査は早い
どのカードローンでも「借入れ限度額」が設けられていますが、「どうせ借りるなら、いざというときのために多めに申し込んでおこう」というような考えは禁物です。借りる金額が多ければそれだけ金利を払わなければなりませんし、手元にお金があるとついつい使ってしまうものです。
また審査においても、金額が大きいほどそれに見合った収入や信用度が求められ、審査基準が厳しくなります。具体的には、1つの貸金業者から50万円超の金額を借りる時と、貸金業者からの借入総額が100万円を超える時には、収入証明書の提出を求められます。
これは貸金業法の「総量規制」による決まりごとです。ですから、借入希望額をできるだけ少額にしておくことも、審査を通りやすくするポイントです。
カードローンの申し込みは2社がベター
また、必ずしも審査に通るとは限らないので、急ぎ必要な場合は複数の申し込みをしておく方が可能性が高まります。例えば銀行のカードローンと消費者金融系のカードローン、1社ずつに申し込むなどです。
ただし、できれば申し込みは2社までにした方が得策です。
カードローンを申し込むと、その記録は必ず信用機関に残されます。そのため、一ケ月以内に3社以上の申し込みを行った場合「それだけ経済的にひっ迫している人」と警戒されるようになり、審査の上で不利になります。カードローンへの申込は極力必要最低限に抑えるのが基本です。
審査に通るか心配なら、まずはお試し審査
まずはこういったサービスを利用して、借入可能かどうか確認してみると良いでしょう。ただし、このお試し審査はあくまで「仮審査」です。その後の本審査は、より詳しい情報をもとに総合的に審査するため、仮審査結果とは違う結果になることもありますので注意しましょう。
家族に知られたくないなら「WEBで完結」を選択
申し込みにあたっての条件として、できれば家族に内緒にしたい、という方も多いでしょう。そうなると、申込時や返済の時に知り合いに見られたり、自宅に書類などが郵送されるのも避けなければなりません。
しかし今は、店頭に行くことなく、パソコンやスマホから申込から契約までできるカードローンが増えています。実際の借入も銀行口座へ振込みされるものが増え、来店を人に見られる心配はありません。
中でも、自分が口座を持っている銀行なら、すでに本人確認ができているため手続きが簡単。電話連絡・郵送物なしのweb完結で利用することができますので、まずは自分が口座を持っている銀行のカードローンへの申込を検討してみる、というのが安全な方法です。
安心と低金利の銀行、スピードと借りやすさの消費者金融
カードローンと言えば代表的なものとして、銀行と消費者金融があります。この2つの特徴を整理してみましょう。
最初に検討したい「銀行」のカードローン
両者の比較では、金利と借入限度額では銀行に軍配が上がります。
まず金利ですが、消費者金融のほとんどが上限金利いっぱいの高い設定になっているのに対して、銀行は低めの設定になっています。借入の上限金額の設定も銀行の方が上。(理由は後述しています)
審査さえ通るなら、銀行のカードローンを利用した方が有利なことは明白です。
それに対して、消費者金融の方が勝っているポイントの1つが「審査スピード」です。最短30分審査など、この審査スピードはどんどん早くなっており、一刻も早くお金が必要な人にとっては便利なサービスです。
しかし、最近では銀行のカードローンの審査スピードもかなり早くなってきており、即日審査・即日融資も可能になってきています。よほどの急ぎでない限り、やはり銀行への申し込みを優先したいところです。
利用しやすさ=利用者の多さでは消費者金融が上回る
審査通過率が高いということは、銀行で審査に落ちても消費者金融なら審査に通る可能性があるということ。もちろん、審査基準は各社それぞれなので、逆のパターンもあり得ることですが、一般的には銀行より消費者金融の方が貸してくれる可能性が高いと言えるでしょう。
そのことを証明するように、実際の利用者も消費者金融の方が多くなっています。ですから、審査に自信のない人は消費者金融の方が向いていると言えます。
大きなお金を借りるなら「フリーローン」がお得
同じローンでも、100万円を超えるようなまとまった金額はなかなか簡単には借入れできません。
大口の融資を希望するなら、設定可能限度額の高いローンを利用すべきですが、ローンの案内などに記されている限度額はあくまで「最高限度額」。利用開始時は数十万円程度の低い限度額が設定され、信用が付いてくると、その限度額が増額出来る可能性が出てくるのです。
返済実績のあるカードローンで増額を申し込む
ですから、大きな金額が必要となった場合には、新しい会社に申し込むより、これまで取引のある会社に申し込む方が可能性があります。
限度額を増額したい場合は、増額の依頼を出す必要があります。そこで改めて審査がされるわけですが、その際に重視されるのは「キャッシングの借入と返済の実績」。もしあなたが、これまでしっかりと返済してきたカードローンがあるなら、増額を申請してみるのが一つの手です。
現在貸金業法では、貸金業者が個人にお金を貸す際に年収の1/3を超える貸付をしてはならないという規制があります。これがいわゆる「総量規制」です。しかし実は、銀行はその対象ではありません。ちょっと不思議な感じがしますが、クレジットカードや消費者金融は「貸金業法」の対象ですが、銀行は含まれていないのです。
ですから、カードローンの借入れ限度額を増額されるなら、銀行のカードローンの方が大きな金額でも対応可能ということになります。
「借りたら返済のみ」だから条件の有利なフリーローン
銀行には、マイカーローン、教育ローン、住宅ローンなど様々なローンが商品がありますが、これらはすべて、使い途の限定された「目的ローン」です。しかし、銀行のローン商品の中にも資金使途が限定されない「フリーローン」というものがあります。
ここまでご紹介してきたカードローンと比べると手続きにも多少手間がかかりますが、融資額は100〜500万円と大きく設定されている上、金利も低いので、大きな借入が必要な場合は検討の価値が高いと言えるでしょう。
ところで、フリーローンとはどんな商品なのでしょうか?フリーローンもカードローンも、同じ資金使途自由のローンですが、この2つには大きな違いが1つあります。
しかし、だからこそ借入れ条件も有利に設定されています。カードローンのほうがお手軽ですが、金利面ではフリーローンがお得なのです。
返済をスムーズに進めるためのチェックポイント
ここまで、ローンの種類と特徴をご説明して「どこで借りるべきか」を考えてきましたが、ローンを申し込む時に一番考えなけらばならないのは、何よりも「返済計画」です。
一括で返済できるような借入れであれば、金利もそれほど重視する必要はないかもしれませんが、何回かに分けて返済していくのであれば、金利、約定返済額、返済日、返済方法など、しっかりとチェックしてスムーズな返済ができるようにしておかなければなりません。
最初はすぐ返すつもりでキャッシングでお金を借りて、結果的に予定通りにいかず、気がついたら借入れ額が膨らんで火の車・・・。
そんな状態は決して他人事ではありません。
約定返済額の返済を続けていても返済完結は遠い
カードローンはそれぞれ商品によって「約定返済額」が定められています。毎月必ず「この金額は返済しなくてはならない」という設定です。この約定返済額が小額であればあるほど、返済の負担も小さいと言えます。借りた金額にもよりますが、中には約定返済額が2000円というようなローンもあります。
例えば、もう少し多く支払いできるのに、約定返済額だけでいいやと、最低限の支払いを続けてきたとしましょう。
ある時またお金が必要になっても、元金が減っていないので再度の借入れができず、また新たにカードローンを申し込む。あるいは、急な出費で返済がきつくなり、返済のために他社から借りる。そうならないためには、きちんと「元金」を返し減らしていくことが大切なのです。
無利息サービスは返済期限を守れることが大前提
最後に、消費者金融のカードローンで目立つようになってきた「無利息サービス」について触れておきます。最近では、1ヶ月間の無利息期間を設ける会社や、中には180日の無利息期間サービスを実施してる会社もあります。
これらの商品は確かに無利息でお金を借りることが可能です。しかし、その期間内に全額返済することが条件です。そうでないと、当然利息がつきますから、銀行が運営するカードローンよりも高くついてしまうことがあります。
本当に1ヶ月以内に全額返済できるのか、十分に検討してから申し込むことが必要。もし全額返済が難しいかもしれないと思ったら、金利の低いカードローンに申し込んでおいた方が安心です。
一見有利に思える様々なカードローンですが、全ては「あなたの状況・条件に合っているかどうか」次第。しっかりと検討して利用することで、カードローンをあなたの強い味方にしてください。